京都のホテルで中華を楽しむ時の選び方や注意点

古き良き日本の歴史を残す京都というと日本食をイメージされがちですが、訪日外国人向けに海外の料理を提供するホテルも増えています。数ある料理のジャンルの中でも質の高さで人気となっているのが中華です。そこで今回は、京都で中華料理を扱っているホテルの選び方や食事中に守るべきテーブルマナーについて解説していきます。

ホテルを選ぶ時の確認事項

京都で中華料理を提供しているホテルを選ぶ時の重要なポイントの一つが立地です。訪日外国人の増加に伴って京都市内にもホテルの数が増えていますが、場所によって利便性は大きく異なります。仏閣や歴史的建造物が多く残る京都では、都市開発による建設が難しく他の地域に比べて電車の駅や路線が少なめです。

そのため、ホテル選びを間違えると市内の移動で大幅な時間ロスが発生することもあります。参考元-京都東急ホテル

中華料理を食べることがメインで他に何もしないという人であれば、特に気にする必要はありません。

食事以外に観光などのレジャーを楽しむ予定がある人は、移動のしやすさも考慮して決めることが基本です。

ホテルとしての歴史の長さ

一口にホテルと言っても、長い歴史を持つ老舗から他業種から参入してきた新規開業チェーン店までタイプは様々です。新規に開業されたホテルは、訪日外国人の利用を想定して建てられているケースも多くあります。そのため、様々な国の料理に精通しているシェフを揃えているので中華の質も高めです。

一方で老舗は長年日本人旅行者を対象に営業をしているため提供される料理は和食が中心になります。

中華を提供してくれる老舗ホテルも増えていますが、料理の質は専門の和食に比べて若干落ちることも多いのが実情です。専門外の料理は選べるメニューが少ないこともあるので、事前に問い合わせて確認しておかなくてはいけません。

食事の形式で異なる特徴

中華料理はいくつかの食事スタイルに分かれていて、それぞれメリットやデメリットが異なります。比較的多くのホテルが採用しているのが着席スタイルです。着席とは文字通り椅子に座って食べる形になります。渡されたメニューの中からオーダーを決めて、運ばれてきた料理を食べるのが基本の流れです。

落ち着いた雰囲気の中で会話と料理を楽しめるのがメリットの反面、追加する度にオーダーする手間が掛かるというデメリットもあります。一つの料理を複数人で分けて食べるスタイルの場合、必然的にオーダーの回数が増えるので食事の時間が長くなりがちです。

手早く済ませたい人にとってこの点はデメリットになります。

バイキングスタイル

バイキングというと洋食をイメージされがちですが、中華料理で採用するホテルも増えています。バイキングは予め用意されている料理の中から自分が食べたい物をお皿に乗せて自席で食事をするスタイルです。一つの料理を複数人で食べる通常の中華と違って、自分で量を調節できます。

好きな物だけを繰り返し食べる、量を減らして品数を増やすなど食べ方は自由です。気軽に食事を楽しめるのがバイキングの魅力ですが、その都度料理を自分で取りに行く手間が発生します。そのほかにも、時間制限が設けられていたり追加はお皿を空にしてからなど、独自のルールが設けられているケースも少なくありません。

事前に利用条件について確認しておくことが大切です。

ブッフェスタイル

ホテルの食事ではブッフェスタイルを採用している所も多くあります。ブッフェは電車内や劇場で料理を振る舞ったのが起源とされる立食スタイルのことです。自分の好きな料理をお皿に盛るという点は同じですが、バイキングのように席は用意されていません。

フロアー内の好きな場所で立ったまま食事を取る形になります。通常では禁止されている食事中の移動もブッフェではマナー違反に当たりません。食べている所を人に見られたくない人は壁際、移動が面倒に感じるなら料理の近くにいるといったように自由な判断で楽しめます。

椅子に座ることができないので、立ち続けることが困難な人には不向きなスタイルです。

中華料理における禁止事項

中華料理を楽しむ際には、一般的に守らなくてはいけないルールがいくつかあります。京都のホテルで本格的な中華料理を楽しむという場合は、注意しなければならないでしょう。日常的に中華料理を食べていても、意外と知らない人が多いのが円卓のルールです。

一つの料理を複数人で分ける時に利用される円卓は、右方向に回すのがマナーとされています。欲しい料理が左側にあるからといって逆方向に回すのはマナー違反になるので、面倒に感じても右に1周回して自分の前に置かなくてはいけません。

提供された料理は主賓の立場にある人が最初に取ってから円卓を回転させて左の人の前に移動させるのがルールです。親しい友人など立場が同じ人達との食事でも、上座と言われる入り口から遠い席にいる人から取らなくてはいけません。

円卓を回して全員のお皿に料理が提供されたら食事を始めます。

中華料理における取り皿の使い方

料理を乗せる取り皿の使い方にも守るべきルールがあります。中華は濃い味付けが多いため、混ざらないように料理の度に取り皿を変えるのが基本です。少ししか食べていないのに交換するのは無駄と考える人もいますが、中華料理では何枚使ってもマナー違反にはなりません。

食べる時にお皿をテーブルに乗せたままにすることも基本ルールの一つです。和食に慣れているとサイズが小さい器は無意識に手で持ってしまいがちですが、中華ではレンゲと茶碗以外を持つことは禁止されています。スープもこぼさないように量を調節して口元に持っていくのがマナーです。

大皿の料理を取り分ける場合、自分が盛った分は責任を持って食べ切らなくてはいけません。

中華料理における食後のナプキンの扱い方

食事中に使用したナプキンは軽くたたんだ状態でテーブルの右側に置くのがマナーとされています。口元を拭くなどして汚してしまった場合は、その部分が他の人に見えないようにしなくてはいけません。ナプキンのたたみ方について綺麗に整えるのが正しいと思い込んでいる人もいます。

これは大きな間違いで、綺麗にたたむ行為は料理やサービスの質が悪いという意味になるので注意が必要です。

京都のホテルで中華を楽しむなら事前に確認を!

一口に中華と言っても北京を始め、地域ごとにいくつかの種類があります。辛い料理が中心の四川、魚介や米が多い広東などそれぞれ内容が異なるのが中華の特徴です。京都市内の中華料理を提供しているホテルも、料理の種類、提供スタイルなどはそれぞれ異なります。

お目当ての料理が食べられなかったという失敗をしないためにも、事前にホテルに問い合わせて確認しておくことが大切です。